日時:令和5年10月1日(日)
受付:午前10時~
会場:平群町総合センターくまがしホール
(近鉄生駒線平群駅下車すぐ)
出句:嘱目3句 締め切り12時厳守
講演:12時10分~
演題「平群の自然と文化」(仮題)
講師 依頼中
献句会:13時~
選者:山下幸典(河内野主宰)・谷口智行(運河主宰)・塩川雄二(築港主宰)・森田純一郎(かつらぎ主宰)・西谷剛周(幻主宰)・吉田成子(草樹編集長)・水野露草(運河同人)・出水青陵(河内野同人) 各先生(順不同)
会費:2000円(当日払)
☆会場での食事は指定の部屋でお願いします。
☆受付後、会場周辺を遊吟して12時までにお戻りください。
主催:道詮忌献句会同人会
後援:関西各俳壇吟社・平群町議会・平群町教育委員会
河内野の誌友が沢山の特選
喜びの声
平群の駅を降りると秋の季語があふれていました。稲が実り、彼岸花が咲き、柿がたわわに実っていました。折からの雨に余計秋の風情が感じられ、ベテランの俳人なら句が降るように湧いてくるだろうなと思いました。
実は、富貴寺の裏手から道詮律師の墓に向かう途中、濡れた走り根に足を滑らせどろんこになってしまいました。派手にころんだ割には怪我はなく、そのまま句会にも出ました。大変な目にあいましたが、普門院跡の芒を詠んだ句が水野露草先生に特選をいただきとても嬉しかったです。痛い目をしたけどいい思いもしたというところでしょうか。
今回「河内野」という枠をほんの少し飛び出して、冒険した気分にもなりました。私の中で少しずつ吟行が「苦手」から「楽しい」に変わってきていることにも気がつきました。(中畑文子)
受賞は、思いもかけず、本当に有難い事でした。
これを励ましのお言葉と受け止め、さらに頑張らねば、と気を引き締めております。(Sさんの声)
思いがけずに、特選を頂きました。今後も自然に触れながら俳句に親しみたいと思います。ありがとうございます。(藤井ケイ子)
10月1日、初めて参加の道詮忌は雨。降り立った平群駅前はモダンなモニュメントがたち整備され駅前広場。イメージした平群野とは少々違うが、まずは目の前に見えている句会場のくまがしホールへ。受付をすませた皆さんは傘をさして三々五々に吟行へ出発。
私もどこへ行くのか分からないまま、先輩の後をついて歩き始める。しばらくは新しい家の建つ街並みが続くが、五分程歩いたところで声をあげたくなるようなこれぞ田園!という風景が広がった。黄金色の田んぼを見ながら坂道を登る、目指すは普門院だ。
普門院の解説板はいかにもそこに建物があるかのごとく書かれているが、木が茂るばかりで門のみ残し建物はない。先輩たちに聞くと何年か前までは建物もあったとのこと、当時の解説板がそのままになっているらしい。少々拍子抜けのまま、豊かに実る田やゴーヤや冬瓜など句材はいっぱいあるねと言いつつ、坂を下り句会場へと戻り、いよいよ句作。何とか三句を出句して会場に着席。
開会のセレモニーに続き、平群町教育委員会学芸員の葛本隆将氏による「中世大和の山林事情-平群のマツタケを出発点として-」をテーマとした講演があった。その後準備が整うまでの間にストレッチなどを挟み、260句余の出句よりの選句(各自3句)、互選披講、選者選(入選20句、特選5句)披講と進み、最後に各選者特選のうち三席までが表彰され、選者講評が行われた。
この表彰では河内野メンバーが大活躍で7人が表彰され、私もビギナーズラックの言葉そのままなんと二人の先生から表彰を受け、色紙と短冊をいただいた。雨も風情があったけれど、次回は晴れた景色を見たいと思いつつ夕暮れの平群野をあとにした。(よしいきよこ)