主宰 山下幸典

令和5年5月1日

山下幸典写真

 この度、父美典の意向と河内野運営員会の推挙があり河内野の主宰を務めさせていただく決意をいたしました。

 

 私は祖父豊水が俳句をやっていたため、小さい時から家で句会があり多くの俳句関係の方が出入りするのを見てきました。しかし俳句の方は、十数年前からで、まず初めは「俳句とはなんなだろう」という文芸としての俳句に興味を持ち、芭蕉の俳句、虚子の俳句、現代俳句と俳句の流れに興味を持ち、本格的に俳句作りに取り組み始めました。俳句は写生が大切と言いますが、どちらかというと頭の中で作ることを中心に俳句作りをしてきました。本格的俳句を始めてからまだ十年ほどにしかなりませんが、多くの俳句に触れると俳句の歴史の流れ以上に俳句の筆致とでも申しましょうかそういったところに興味が移ってまいりました。

 

 父美典はつぶやくようにして、平易明瞭な俳句が生まれてまいります。最近、美典は俳句の筆致が奥深いと思えるようになってきました。私の俳句の筆致では美典の領域に遠く及びませんが、河内野主宰として俳句を指導する立場になったからには河内野の俳句を受け継ぎ、進化させていくために頑張っていく所存でございます。